銀座は実はランチの激戦区。おいしいランチをお財布に優しいお値段で食べたい人にとっては、穴場中の穴場です。
あの高級店も、ランチなら1000円前後のお手頃価格で食べられます。
本日訪れたのは、百菜百味 銀座本店。本格的な四川料理をカジュアルに楽しめる中華バルです。
夜の予算は1人あたり3000円オーバーですが、ランチの予算は1000円くらいでも大丈夫。銀座のど真ん中のわりには、良心的な価格です。
百菜百味へのアクセス
東急プラザ銀座のある大通り沿いにあります。有楽町駅、日比谷駅、銀座駅どの駅からも歩いて5分以内というアクセスの良さ。
大通りを東急プラザ銀座から新橋方面へ歩いていった先。能楽堂ビルの3階にお店があります。エレベーターを使って上がっていくと、降りた先はすぐにお店の入り口です。
店内の様子
お店の入り口には、中華食材がガラスの棚におしゃれにディスプレイされています。
カジュアルなバルというコンセプトのようですが、ここはさすが銀座。モダンな印象の店内で、高級感もあります。デートや女子会でも使えそうな雰囲気です。
店内は広く、テーブル数も多め。空間にゆとりがあります。
私は開店して間もない11時すぎに来店したため、まだ空席もかなりありました。
しかし、それでも先客はちらほら。友達同士でランチをしにきた女性2人連れ、銀座マダム、昼食をとりにきたビジネスパーソン、いろいろなタイプのお客さんに愛されているお店のようです。
11時半くらいまではだいぶ店内に余裕がありましたが、12時を回るとあっという間に満席に。この時間帯になると、ビジネスパーソンらしき人がどっと増えます。
席数も多く、料理の提供も素早い。お客さんの回転は早そうですが、12時〜13時のピークタイムに来る場合は行列を覚悟した方がよさそうです。
メニュー
ランチタイムは基本的に定食スタイル。すべてのメインに、サラダ、つけもの、デザート、スープがつきます(麺・ご飯物以外はライスもつきます。大盛り無料で大食漢にも優しいです)。
サラダとデザートがデフォルトでついてくるのは、女性にとってはポイント高し。
一応四川料理のお店となっていますが、辛くないスタンダードな中華料理も置いてあります。辛いのが苦手な連れがいる人でも、喧嘩せずにランチを楽しめるはずです。
日替わりや週替わりの定食、ちょっと奮発したい日向けのリッチなランチコースもあります。
ウーロン茶はデカンタがテーブルに備えられていて、コップの中身がなくなったら自分で補充する方式です。
坦々麺や麻婆豆腐にも心を惹かれましたが、今回は四川風の香辛料煮込みをセレクトしました。メニュー写真がないため、まったく見た目の想像ができませんが、少なくとも「四川風」と書いてある以上は、間違いなく花椒と唐辛子の効いた赤黒いお料理が出てくるはずです。
昼間だけどビールが飲みたい
セットの内容が定型化されているせいか、お料理の提供はかなり早いです。忙しいお昼どきにもありがたいです。
サラダ
千切りキャベツやニンジンを使ったサラダに胡麻ドレッシングがかかったベーシックな生野菜サラダです。なお、辛くはありません。
つけもの
ザーサイを刻んだものにさりげなく、唐辛子がまぶしてありました。適度にピリ辛。さすが四川風ダイニングというべきか、芸が細かいです。
四川風の香辛料煮込み
まず、見た目のインパクトにやられました。ホールの唐辛子と花椒がこれでもか!と入っており、表面にたっぷり真っ赤なオイルの層が5mmくらい浮いています。カロリーが気になるところですが、燃焼効果が高そうなので実質ゼロキロカロリーということで。
深皿にこんもりと盛り上げられているのは、一口大にカットしたお魚を揚げたもの。予想外の魚料理でした。
白身のお魚は淡白な味わいで身がホロホロ。下味はしっかりついていて、味付けのバランスよし。
お魚の下には、もやしや白菜がたくさん埋まっていて、野菜もバッチリとれます。
見た目で正直ビビりましたが思ったよりも辛くなく、ビリビリ感も控えめ。クセがなく、食べやすいです。味付けはしっかり目ですが、しょっぱすぎず。どことなく上品さがあります。
これはビールがすすんじゃうやつですね。
麻辣感はそこまで感じなかったのですが、食べているうちにじんわりと汗が滲みます。寒波襲来で冷え切っていた身体も、食べているうちにぽかぽかに。冬の四川料理は最強です。
杏仁豆腐 さっぱりつるん系の杏仁豆腐です。あっさりとした甘さ控えめの味わいが、スパイシー風味一色の口の中に染み渡ります。辛い料理食べた後の杏仁豆腐ってなんであんなにホッとするんでしょうね。
総評
コスパ良し、味付け良し、雰囲気良し。メニューも豊富なゆえに、何度リピートしても飽きがこなさそうな名店です。厨房にも中国系の方が多いため、味そのものは本格志向と思われます。ただ、本格的な四川料理以外にも、酢豚やチャーハンといった「普通の街中華」っぽいメニューもあるため、スパイシーなものが苦手な人でも誘いやすいでしょう。
場所も銀座の一等地。ショッピングや映画の帰りに立ち寄るのにも便利そうです。
また1つ、お気に入りのランチが増えました。