なぜ蘭州拉麺?
蘭州拉麺はご存知でしょうか?
中国のイスラム系料理(豚肉不使用)であり、中国全国に展開し、中国では国民食となっている料理である。
蘭州拉麺は牛肉・大根・パィチーなどを具として、牛骨スープで構成されたラーメンである。
蘭州拉麺とは(Wikipedia)
勿論蘭州拉麺は四川料理ではなく、四川省北部の甘粛省の料理でありますが、地域的に近いのと、中国では日本でいう牛丼・アメリカで言うハンバーガー程の国民食であることから、今回の記事での紹介に至りました。
東京周辺で蘭州拉麺を扱ってるお店も数か所あり、例えば有名なところといえば:
…などがあります。
今回紹介するのは、御徒町の「国壱麺」という店です。
国壱麺とは
2018年年末に御徒町駅で開業した蘭州拉麺店です。
御徒町店を本店とし、赤坂にも店を出しています。
今回は御徒町本店の方へお伺いしました。
お店のリンク
お店の地図
御徒町駅~上野広小路の間に位置する蘭州拉麺店です。アメ横の一番南側で、春日通りに面しています。不忍池からも結構近いです。
- 御徒町駅(JR・)徒歩3分
- 上野広小路駅(銀座線)徒歩2分
- 上野御徒町駅(都営大江戸線)徒歩2分
お店に到着
並ぶかもしれないと踏まえて、夕方の早い時間(17:30あたり)にお伺いしました。
黒い看板と金色の文字で識別度がとても高いです。
外装と内装は、一瞬見ても、蘭州拉麺に見えないぐらい、日本のラーメン屋さんだと思ってしまうぐらいです。
しかし近づいてメニューを見ると、蘭州拉麺の店だとはっきりわかります。
しかもこのタイミングで牛骨スープの香りが飛んできて、非常に食欲をそそります。
メニューから見ると、非常に日本人向けに受けるように工夫されています。
ラーメン1杯+ミニ丼っていう構造、本場の蘭州拉麺ではこのような事はしませんが、日本で店開いてる以上日本人好みの構成にするのも良いでしょう。
麺の味が本番であれば問題なし!
僕は日本人風に、蘭州満腹セットを頼みました。この日は朝もお昼も食べなかったからね。
麺は9種類もあるのは驚きました。
本場の蘭州拉麺では当たり前の事ですが、日本でここまでやるのは流石に本気を感じます!
蘭州拉麺の麺のコシはとても重要です。
本来はコシのある細麺は本場ですが、今回は念のために太麺にしました。
実は神保町の馬子禄で結構失敗経験があり、スープはいいものの麺のコシが足りないと毎回思いました。
国壱麺にはそこを克服してほしいですね!
店内の様子
店内はテーブル席とカウンター席に分かれています。
ラーメン屋にしては広い方だと思います。
来店者は基本的に8割が中国人です(笑)。それは蘭州拉麺が日本で浸透してないのと、中国の国民食であるからだと思います。
実食編
さて、蘭州満腹セットが来ました。
ラーメンと、ミニ紅焼肉丼と、キムチ(何故?w)と、全熟卵になります。
これで1200円ぐらい、中国本土と比べると流石に遥かに高めですが、日本のラーメンとほぼ同じ値段の設定って感じです。
ラーメン単品は900円になります、ちょっと高いけど、そんなもんかな。一蘭よりは安いです(笑)。
ラーメンはしっかりと蘭州拉麺の備えるべき要素である牛肉・パクチー・唐辛子・大根がそろっており、スープは牛の風味が染み込んでおり、個人的には合格だと思います。
麺は太麺ですが、日本のラーメン基準だと極太麺になります。
細いうどんぐらいの太さはあります。
僕は太麺やうどんが好きなので、美味しく召し上がりました。
この太さなら当然かもしれないが、麺にちゃんとコシがあって美味しかったです。
蘭州拉麺の一番大事な要素はコシなので、細麺でハードルが上がりますがチェックしてみたいですね!
薄く切られてる牛肉は麺の相性と非常に良い。
牛肉の風味、麺の食感、牛骨スープの匂いが非常にバランス取れています。
紅焼肉丼は、醤油で煮込んだ肉をご飯にかけたものになります。
味からすると豚肉になりますが、日本で開いた蘭州拉麺はあくまで麺料理を再現し、ムスリム系の飲食店かどうかは拘っていません。
丼に甘みがあって、麺と対照の味になって美味しかったです。
結論から言うと、とても満足です。
値段は少々高めですが、きちんと本場の味を再現しつつ、味以外の部分(セットの構成)で日本人の好みに合う様にアレンジしているので、クオリティーは高いと思います。
初めて蘭州拉麺食べる方も、蘭州拉麺の本場の味を十分わかる方も、とてもお勧めの店です!