ランチ巡りをする醍醐味の1つは、ディナータイムだと敷居が高い高級店にも気軽に入れること。お得なランチメニューが用意されていることも多く、1000円前後の予算で絶品ランチを食べられます。
神田・雲林も、そんなコスパ良好のランチで人気の高級中華料理店。化学調味料を使わないなど、素材にこだわった料理を提供しています。
ホームページで料理の写真を見たときから「おいしそうだな」と思っていたけど、実際に行ってみたら、想像の斜め上にうまかった。神田、秋葉原方面におでかけの際は、ぜひ立ち寄って欲しい名店です。
神田・雲林へのアクセス
神田駅、新御茶ノ水・御茶ノ水駅、小川町駅、秋葉原駅、淡路町駅の各駅から歩けます。東京メトロ、都営線、JRの3線利用可で、アクセスはいいです。
今回は秋葉原駅から出発し、ランチをした後は新御茶ノ水駅方面へ歩くというルートを選択。
秋葉原駅からは徒歩5分程度で到着。新御茶ノ水駅までもだいたい10分以内にたどりつけるのではないでしょうか。
お店の様子
大通りを一歩路地に入った、比較的静かな場所にあります。こじんまりとした店構えなので、うっかり通り過ぎないように注意。
ただ、ランチタイムはお客がとぎれない人気店ですので、お店近辺までたどり着ければすぐにわかるかもしれません。
今回の訪問もちょうどお昼時だったせいか、お店の看板の前でサラリーマン二人組が「ランチどうする?」会議をしていました(笑)
お店の入り口は二階で、外階段を上がって入ります。
店内は、はっきり言って激混みです。オフィス街のランチタイムに当たってしまったせいか、店内には行列ができています。待つのが嫌な人は、ピークを避けていきましょう。ただし、みんなさくっと食べてさくっと帰って行くので、回転率は速いです。
テーブルが5、6個程度しかない小さなお店ですが、15分くらいで案内されました。
内装は高級店らしく、落ち着いた雰囲気。目隠しで店内を区切るなど、ゆったり過ごせる工夫がされています。勝負デートや女子ランチにも使える感じです。実際、隣のテーブルでは優雅なマダムたちが女子会で話に花を咲かせていました。
ランチメニューについて
ホールの動きも抜かりなく、着席と同時におしぼりと冷たいお茶(おそらくジャスミン茶)を提供。このお茶、茶葉から淹れています。こだわりがすごい……。
ランチメニューは、お得なランチセットと、特選ランチコースの2タイプ。ランチセットなら1000~1300円以下で食べられます。
今回は四川がテーマということもあり、ランチセットから編集長おすすめの麻辣担々麺セットをチョイス。担々麺に、日替わりのおつけものとお総菜1品がついて1050円なり。他、麻婆豆腐セットや日替わりランチなどもあり、正直迷います……。なお、四川料理専門店ではないので、辛くない料理もあります!
リピート間違いなしの担々麺
オーダー後、しばらくして担々麺セットが到着、いざ実食です。具材はおなじみ挽き肉ともやし、そして白ネギと小ネギがたっぷり。麺は細麺。もちろん日本の中華麺ではなく、台湾の屋台で見かけた記憶のある本場の「麺」です。
スープを一口飲んで、驚いた。ええと、担々麺って、こんなに繊細で上品な料理でしたっけ? 適度に高級店仕様にアレンジされている感があります。まろやかであり、適度にスパイスが効いていて、ホワジャオのびりっと感もある。辛さはほどほどなので、辛い物好きには物足りないかもしれないけど、これはただの担々麺じゃないぞ? というか、もともとスープに力を入れているお店だけあって、本当にスープがおいしいのです。麺は固めのゆで上がりで、しっかりと歯ごたえがあります。
日替わりのおつけものはパッションフルーツと大根(甘酸っぱくてさっぱり)、お総菜も蒸し鶏のふきのとうソース、と、またひねりのあるチョイスです。「日本の素晴らしい季節と旬の食材」を使った料理にこだわっているお店ということもあるのでしょうか、本場に忠実というよりも良い意味で色々とアレンジされている感がありました。
最初から最後まで、新鮮な驚きに満ちたランチ体験。「ああ、また食べたいな……」と、後ろ髪を引かれつつ、お店を後にした次第です。
店舗情報
ライター
ぼな